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アキレス最後の戦い Led Zeppelin - Achilles Last Stand Live [レッドツエッペリン]

1976年発表のアルバム「プレゼンス」 (Presence)のA面一曲目を飾った、「アキレス最後の戦い」(Achilles Last Stand)。 後期レッド・ツエッペリンの傑作ですし、アルバムもジミー・ペイジは最も気にいってる作品と言ってるようです。
前年の1975年は、レッド・ツエッペリンにとって商業的にはピークだったようで、前作の「フィジカル・グラフィティ」(Physical Graffiti)が全米だけでも1,630万枚売れ、ツアーはイギリスも北米も大盛況、年間5000万ドル程度稼いでいたとか。ちょっとした企業じゃかなわない額ですね(汗)。
この収益をイギリスの悪名高き税法から守るため、メンバーは海外生活を余儀なくされ、マリブでジミー・ペイジとロバート・プラントは共に作曲を開始、メンバー全員、ハリウッドに終結。ニューアルバムのこちら「プレゼンス」 (Presence)のリハーサルを開始。ミュンヘンのミュージックランド・スタジオで録音したそうです。
正に!世界をまたにかけていたスーパーバンド、スケールの大きいビッグバンド、そしてビッグビジネスでしたね。レッド・ツエッペリンは。
で!こういうイギリス、労働者階級の英雄、スケールの大きいビッグビジネス、イギリスの悪名高い税金逃れが同年、ライブデビューしたパンクバンドのセックス・ピストルズの攻撃の「的」の餌食にレッド・ツエッペリンもなるわけです。
セックス・ピストルズの所でも触れておりますが、それほど1979年にイギリス経済復活、小さな政府への転換を公約に掲げ、保守党を大勝に導く「鉄の女」サッチャー登場迄、高度成長から後にバブルと呼ばれる時代に向かって一直線の「浮かれ気分」の日本とは全く違う、イギリスは未曾有の大不況。若者は大学を出ても就職がない(昨今の日本に近いが、もっと状況は酷かった)。失業者が若年層迄溢れていたわけですね。

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