孤独の叫び/Grand Funk Railroad - Inside Looking Out 1969 [グランドファンクレイルロード]
今や70年代ハードロックと言えばレッド・ツエッペリン、ディープ・パープルが定説でありますが、当時ツエッペリン、パープルが日本武道館公演だった事を思うと、1971年の初来日、後楽園球場で行なわれた、所謂「嵐の後楽園」、グランドファンクの当時の日本での人気の凄まじさというのは、なかったわけでございます。
当時アメリカンバンドをなぎ倒しアメリカで快進撃を続けていた、英国のレッド・ツェッペリンのアメリカ公演の前座をやった際、そのグランドファンクの凄まじい歌と演奏力で聴衆を熱狂させるソレに焦ったツエッペリンのマネージャーが、グランドファンクの演奏をやめさせたという伝説のある、唯一!当時のツエッペリンのアメリカ快進撃に一矢報いたアメリカンバンドとして、コアな古のロックファンには有名なグランドファンク。
日本では当時、「ハートブレイカー」Heartbreakerが圧倒的に人気を誇っておりましたが、ギターキッズ達は多分、ハートブレイカーは元より、こちらアニマルズのカヴァー「孤独の叫び」Inside Looking Out のマーク・ファーナーのギターソロのコピーしていたのではないでしょうか?。ギターソロが長い、そしてカッコイイというのは、当時のギターキッズ、ロックキッズ達には、かなりそのバンド、楽曲の「評価の対象」でしたから。マーク・ファーナーは当時ギタリストとして、必ずしも圧倒的な!抜群のテクニシャンとしての評価を得ていたわけではありませんが、ギターを弾き歌い(歌がとても上手い)、そして長いギターソロもとり、ブルースハープまでも奏でるマーク・ファーナーのパフォーマンスは、斬新であったのであります。
共に日本人好み、日本人の琴線に触れるマイナーキー(短調)の曲というのも、おそらく当時のグランドファンクの日本での圧倒的!人気と、深く関係があったと思っております。