ヴァン・ヘイレン 踊り明かそう Van Halen - Dance the Night Away [ヴァンへイレン]
1979年発表のヴァン・ヘイレンのセカンドアルバム「伝説の爆撃機」(Van Halen II)からのシングルカット、「踊り明かそう」(Dance The Night Away)。もの凄い商業的成功を手にするヴァン・ヘイレンが、初めて!全米アルバムチャートでトップ10入りさせたのはこのアルバムはこちらで(6位)、全米トップ20に入ったのも、この「踊り明かそう」(Dance The Night Away)(15位)。
まあ、グランド・ファンク・レイルロードからボン・ジョビィまで脈々と流れる、典型的な如何にも!アメリカンハードロックスタイルの楽しいR&Rナンバーですが、日本ではファーストアルバムからのシングルカット、イギリスのキンクスのカヴァー「ユー・リアリー・ガット・ミー」(You Really Got Me)の方が、認知度が当時は高かったかな?なんて記憶しております。
当時、雑誌「ヤングギター」の積極的な後押しもあってかと思いますが、特に!ギターキッズの間でヴァン・ヘイレンのギタリスト、エドワード・ヴァンへイレンは日本でももの凄い人気で、このへんはもう少し前に雑誌「ミュージックライフ」が、クイーン、キッス、エアロスミスを推していたのと似てるかも知れないですね。「ベストヒットUSA」がTV放映されるのはもっと後、未だ未だ情報の少ない時代、ラジオ同様、音楽雑誌の情報源の影響力は、か〜なり強い時代でしたから。
来るべき1980年を迎える前夜、こちらでも何度も当サイト運営者がほざいておりますが、日本ではパンクムーブメントは話題のわりにリアルタイムは吹いてなかった。日本では80年代になってからパンクは流行り、その流れで「イカ天」系のバンドブームになったわけで(YMO人気もあってテクノは支持されていた)、この時期のギターキッズはパンクではなく、ヴァン・ヘイレンやレインボウやマイケル・シェンカーのハードなロック系に流れるか?クロスオーバー、フュージョン系に流れるか?だいたいニ派に別れていたと記憶しております。
勿論、ハードなロックをやりつつ、やっぱりちょっとクロスオーバー、フュージョン系もやっておかないと不味いなと家で隠れて地味に練習、学習してた連中(笑)、その逆にクロスオーバー、フュージョンをやってても、ハードなロックを好んでた連中もおりましたが、また日本の歌謡史に残るであろう、1970年初頭から続いた空前の和製ふぉーくブームも、1976年のユーミン大ブレイクによって、ニューミュージックなる言葉も生まれ、フォークギターもって吉田拓郎氏や井上陽水氏、かぐや姫の真似をしていれば「女にもてる」だろうとフォークギター買うコも減って(笑)、テクノに被れシンセを買う者を抜かせば、あとはエレキ!エレキ!エレキ!(笑)、80年代は遅れてきたパンクムーブメント、ヘビーメタル、LAメタル、ジャパメタブームを経由し、空前のバンドブームになるわけであります。