Eric Clapton ♫BEHIND THE MASK エリッククラプトン [エリッククラプトン クリーム]
日本の Yellow Magic Orchestra YMO 坂本龍一氏の曲をエリック・クラプトンがレコーディングし、そしてこちら1987年の映像&音源「プリンストラスト」。英国皇室主催のライブで演奏するというのは、アルバム発売当時は「クラプトンまでテクノか」と冷ややかな反応が、日本でもなきにしもあらずでしたが、純粋に日本人としてやはり嬉しい映像であります。
1970年代ラストを飾った1979年9月発売、1980年アルバム売り上げ1位。第22回日本レコード大賞アルバム賞を受賞した、空前のテクノブーム!を巻き起こす事になるYMOの大ヒットアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」SOLID STATE SURVIVOR。そのB面1曲目が、こちら「ビハインド・ザ・マスク」BEHIND THE MASK 。
この曲を、アメリカの音楽プロデューサーの重鎮でありミュージシャンであるクインシー・ジョーンズが気に入り、マイケル・ジャクソンの1982年12月発売の、世界中で売れに売れたあの!アルバム『スリラー』Thrillerレコーディング時期に、マイケルによる補作詞及びメロディを追加しカバーバージョンを録音。
結局、マイケル側が作曲のクレジットと版権の50%を要求、YMO側がこれを拒否。
また、アルバム「スリラー」のコンセプト、流れに沿わないなどの理由で、アルバムには収録されず録音トラックはお蔵入りとなるも、「スリラー」の共同プロデューサー、キーボード奏者であったグレッグ・フィリンゲインズが、自身のソロアルバム「パルス」pulusのA面1曲目に「ビハインド・ザ・マスク」BEHIND THE MASK をとりあげ、更にグレッグ・フィリンゲインズは当時、エリック・クラプトンのバックバンドメンバーだったことから、1986年、エリック・クラプトンのアルバム「オーガスト」Augustに、まわりまわってマイケルバージョンのカバーが収録される事になったわけです。
グレッグ・フィリンゲインズは、1991年のジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンの日本公演にも帯同しております。
ちなみにマイケル・ジャクソン死去後、2010年12月リリースされたアルバム『MICHAEL』に、「スリラー」から28年の時を経、マイケルバージョンの「ビハインド・ザ・マスク」BEHIND THE MASK は発表されております。