Dance Sister Dance - Carlos Santana ( UK 1976) サンタナ [サンタナ]
1969年、デビューアルバム「サンタナ」Santana を皮切りに、「天の守護神」Abraxas、「サンタナIII」SantanaIII サンタナIII 、キャラバンサライ「Caravanserai」と、空前の大ヒットアルバムを連発したサンタナは、古のロックファンにはお馴染みのお話し、ここで大幅なメンバーチェンジとなるわけで、ジョン・マクラフリンやジョン・コルトレーン夫人、チックコリアのリターントゥフォーエーバーのメンバー、スタンリー・クラーク等とのジャズフュージョン系のミュージシャン達との、サンタナというバンドではなく、カルロス・サンタナの個人アルバムのような制作にサンタナは入るわけです。
が!、当時ロックはもの凄く人気がありましたし、サンタナはその中でも抜群の!商業的成功を収めておりましたから、サンタナと競演したジャズフュージョン系のミュージシャンは、特に日本は未だ未だ「フュージョンブーム」の時代ではなかったので、何かと利点は多かったと思われますし、サンタナがロック、ポップスファンだけではなく、ジャズフュージョンファンにも今も昔も人気が高いのは、このカルロス・サンタナの当時のアプローチがあっての事と思われますが、大衆性という面でいえば、けっして爆発的に売れるようなアルバム作りではない、「ラテンロックの王者」サンタナを求める大衆を突き放すソレであり、古のコアなロック親爺、ジャズフュージョン親爺以外、このへんのサンタナのアルバムに詳しい方は、今の(2011年現在)初老中高年層、日本ではまず皆無でしょう(汗)。
無名時代のサンタナを見初めたプロモーターのビル・グラハムは、1975年にバンドのマネージャーとなり、カルロス・サンタナに「明快なラテンロック」への回帰を勧めたという1976年発表のアルバム「アミーゴ」Amigosは、サンタナ名義の作品としては4年ぶりに、全米トップ10にランクイン。日本でもシングルカットされた「哀愁のヨーロッパ」が大ヒット!大人気!になり、商業的にはサンタナ復活になったアルバムで、その「明快なラテンロック」への回帰のアルバムA面1曲目、「ダンスシスターダンス」Dance Sister Danceは、正に大衆が求めていた、待ち望んでいた「ラテンロックの王者」サンタナのソレなわけですね。
ジャケット・デザインは、『ロータスの伝説』と同じく、日本の巨匠!横尾忠則氏が担当。