黒い炎Get It On/チェイスChase [チェイス]
1970年代初頭の「ブラスロック」ブームというのを、「ブラスロック」というジャンルがなくなっている今、若い人に何と説明してよいのか迷います(笑)。ブラスロック、ジャズロック、ロックにジャズの要素を盛り込むのがブラスロックで、クラシカルを持ち込むのがプログレで、ジャズにロックの要素を持ち込むのが、ジャズロック。非常に乱暴な怒られそうな分け方ですが、まあ、当時の若者達はそんなような事をよく口にしていたいので、、、。
若い方には「クロスオーバー」「フュージョン」と後に呼ばれる音楽の、先駆けとでも思っていただければ良いのでしょうか。
「黒い炎」(Get It On)は1971年のチェイスのデビュー曲にして大ヒット曲、ファーストアルバム「CHASE」に収録されてましたが、セカンドアルバム発表後、結成2年を待たずしてバンドは解散してしまうので、なんとなーくチェイスは「一発屋」の印象が強いのは否めない、、、。
リーダーのビル・チェイスは、「夢よもう一度と」解散から僅か2年後の1974年にグループを再結成し3枚目のアルバムを発表、ライヴ活動も再開するのですが、同年8月、ツアー中の飛行機が墜落、ビル及び新加入のメンバー3名の計4名が死亡。バンドは消滅してしまうんですね。
バスで移動していて飛行機事故の難を逃れた新加入の2名が、その後結成したグループがその名も「サバイバー」。サバイバーはメンバーチェンジ等、紆余曲折後、1983年、映画「ロッキー3」のテーマ「アイ・オブ・ザ・タイガー」がヒットさせております。