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J・ガイルズ・バンド 堕ちた天使(Centerfold) [J・ガイルズ・バンド]





1981年秋発表、1982年全米1位に輝いたJ・ガイルズ・バンドの「堕ちた天使」(Centerfold)。

こちらはアルバム「フリーズ・フレイム」( Freeze Frame)からシングルカットされた、80年代の曲ですが、グループは1967年に、J・ガイルズ・ブルースバンドとして結成され、1970年J・ガイルズ・バンドとしてデビュー。1974年から79年迄、リード・シンガー、ピーター・ウルフは女優フェイ・ダナウェイと結婚していた経歴もある、息の長かったバンドなのでアップいたしました。

80年代の洋楽およびロックバンドが、飛躍的な商業的大成功を手にするようになった要因に、「ベストヒットUSA」世代にはお馴染み!MTV(ミュージックテレビジョン)の影響があり、MTVの開局は1981年。J・ガイルズ・バンドの「堕ちた天使」(Centerfold)の、セクシーなソレは初期MTVの人気コンテンツだったわけで、この商法は当時は賛否両論ありましたが、音楽の売り方に映像、プロモーションビデオが入ってくる、とっかかりになったのが、こちらのグループ、楽曲だったわけであります。

「堕ちた天使」(Centerfold)は、ハイスクールの自分の彼女が、男性誌のピンナップの見開きページに載っていることにショックを受けた少年の物語で、まあ、今で言えば自分の彼女が、たまたま借りたエロAVに出てたというような感じでしょうか?。

当時の日本の感覚では、このへんのせつない物語はマイナーキー(短調)の叙情詩ふぉーくに合いそうでしたが、そこはアメリカンバンド、やたらと明るい曲調ですね。

まあ、音楽評論家の渋谷陽一氏が70年代末期から80年代初頭に「産業ロック」という言葉を作っていたのと(アメリカでも似たようなニュアンスの言葉があったよう)、MTV商法には批判的な意見も多かったので、J・ガイルズ・バンドは商業的大成功を手にはしますが、それ以前の渋いブルース、R&B、R&Rを演奏するJ・ガイルズ・バンドは、日本と違いアメリカではそれなりに名の知れたグループだったので、その音楽性の豹変に批判の的に晒されていたのも歴史の事実。

更にこの曲の大ヒットを機に、1983年シンガーのピーター・ウルフがグループを脱退。J・ガイルズ・バンドは1985年に活動停止。莫大な富と名声を得る大成功というのは、他のバンドでもよく見受けられますが、その後が大変、何かと難しいものだと、この曲も聴く度に思う次第であります、、、。






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