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ジェフ・ベック UPP UPP feat. JEFF BECK - Down In The Dirt (1974 UK TV Performance) [ジェフ・ベック]





1974年、情報も少なかったリアルタイム当時の日本人には、殆ど馴染みのなかったジェフ・ベックのUPPとのイギリスBBC放送での演奏。ドラムはチャーファンにはお馴染み!チャー氏とのバンド活動で知られる若きジム・コープリー。

1974年、日本ではその活動期間の短かさのわりに、当時、人気絶頂だったレッド・ツエッペリンを打ち破れる、クリーム、ジミヘンドリックス&エクスペリエンス以来の最強のロックトリオ、まあ、プロレスの「未だ観ぬ最強レスラー」「謎の覆面レスラー」的な(笑)業界関係者の広報努力もあって、鳴りもの入りデビューだったせいか?来日公演がライブアルバムになってるせいか?はたまたジェフ・ベックの日本初来日がこのトリオだったせいか?、今も尚、ロック親爺に絶大な人気を誇ってるベック・ボガード&アピスが、ジェフ・ベックとテイム・ボガードが揉め、スタジオアルバム1枚残しただけで消滅。

ジェフ・ベックは、エレクトリックマイルス、マイルス・デイビスのクロスオーバー化したバンドのチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエバーや、ジョン・マクラフリンのマハビシュヌ・オーケストラに、ジェフ・ベクはベック・ボガード&アピス以前の第二期ジェフ・ベックグループで自分がやっていた事と類似点を見いだしていたそうで、ベック・ボガード&アピスは自分の誤り、血迷ったソレと判断したのも、日本では打倒!レッド・ツエッペリン、クリーム、ジミヘンドリックス&エクスペリエンス以来の最強のロックトリオと言われていたベック・ボガード&アピスが、あえなく消滅した理由でもあり、ジェフ・ベックは日本の当時のニューロックファンの期待、要望とは全く違う道を歩みだそうとしていたのがわかります。



リッチー・ブラックモアの抜けたディープ・パープルの後釜ギタリスト候補、ミック・テイラーの抜けたザ・ローリングストーンズの後釜ギタリスト候補等、当時の日本ではスーパーロックギタリスト、ジェフ・ベックのロック的な活動継続の期待を込めた(?)ニュースが流れていましたが、何れも実現せず、結局、ジェフ・ベックは、当時のニューロックファンの意表をついたギターインストアルバム、
「ギター殺人者の凱旋」(Blow by Blow)を1975年に発表。その後のジェフのスタイルを決定ずけたわけですが、こちらの映像&音源はその短い間の、ジェフ・ベックがプロデュースしデビューしたUPPとの競演。

観て聴いてわかる通り、ソロギターの妙技は勿論なれど、当時の所謂スーパーギタリストと呼ばれた巨匠達の中では、ジミ・ヘンドリックスを別にすると特筆すべき、極めて!ファンク的なカッティングギターの巧さがジェフ・ベックは光っており、「ギター殺人者の凱旋」(Blow by Blow)のA面1曲目はもろ!ジェフ・ベック版ジェームス・ブラウンとでも言うような、9thのカッティングの妙技が冒頭から楽しめる「わかってくれるかい」が収録されています。

そしてインスト、、、新生ジェフ・ベックを予感させる、又、実はベック・ボガード&アピス以前の、第二期ジェフ・ベックグループに通じるサウンドですので、当時、ジェフが何を考えていたのか?わかるような気がいたしますね。

結局、UPPとの新バンド結成には至らず、ジェフ・ベックはニューアルバム、ソロギタリスト、バンドの中のギタリストではないジェフ・ベック名義に以降なる「ギター殺人者の凱旋」(Blow by Blow)を、マハビシュヌ・オーケストラのレコーディングをてがける、かの!ザ・ビートルズでお馴染み、ジョージ・マーティンを起用し開始。アルバムはギターインストにしては異例の!ビルボードチャートでも4位を記録、日本に限らず世界の音楽ファン、ギターキッズに絶賛されるわけであります。

で!ジェフ・ベックは1975年、ジョン・マクラフリンのマハビジュヌ・オーケストラとの競演ツアーをアメリカで行い、後楽園球場で行われた内田裕也氏の「ワールドロックフェスティバル」に、その時の自身のツアーメンバー、ニューヨークナンバー1のセッションドラマー、バーナード・バーディ、ベースはバーナード推薦のウイルパー・パスコム、キーボードには第二期ジェフ・ベックグループのメンバー、「ギター殺人者の凱旋」(Blow by Blow)参加のマックス・ミドルトンで参加しているのも、後世の音楽ファンの方には、注目していだきたい歴史だと思われます。

ベック・ボガード&アピスで、バンドとしてのジェフ・ベックの最期と、ソロギタリストとしてのジェフ・ベックの最初を、当時の日本の音楽ファンは遠い島国日本で体感できたのは、幸運だったかもしれないですね。






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