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ザ・ジャム インザシティ/THE JAM - In The City [ザ・ジャム]





イギリスでは大受けしたセックス・ピストルズのアルバム「勝手にしやがれ」が、アメリカではトップ100にも入らなかったのに、発売から10年たった1987年にゴールド・ディスクに輝くロングセラーアルバムになったのと、こちらザ・ジャムと日本のソレは似てるなと思ったりいたします。

1977年、イギリスで大ブレイクしたセックス・ピストルズのパンクムーブメントに乗って登場したザ・ジャムは、ヒットチャートは空前のディスコブームに向かってまっしぐらだったアメリカで、セックス・ピストルズ同様、全くと言っていいほど商業的に受け入れられなかったわけですが、かつて日本とイギリスでは人気が爆発していた、「ゲット・イット・オン」以外アメリカでは売れなかったTレックス、同じくイギリスと日本では人気が爆発していたのに、何故か?本国アメリカでは受け入れられなかったスージー・クアトロの例もあり、アメリカで受け入れられなくても、イギリスで売れたソレは日本では売れるという流れはあったのですが、ザ・ジャムやセックス・ピストルズ、クラッシュ等、音楽業界や評論家が煽り称えてたほど、日本で売れたという記憶が、当サイト運営者はないんですよね。

2012年の今現在、リアルタイム若者だった50代前半から半ばだった中高年で、普通にザ・ジャムやセックス・ピストルズやクラッシュを、遠い目で懐かしく語る人達に、日常生活をしてて接する事はまずないと思うのですが、如何でしょうか?(笑)。



案外、80年代になってヘビーメタル、LAメタル、ジャパメタムーブメントとパンク、バンドブームがブレイクしてから、後追いで好きになった次世代の音楽、洋楽ファンの方が、詳しい方、熱烈なファンの方が多いような気が、当サイト運営者は体感でしております。

ザ・ジャムのこちら「インザシティ」( In The City)のリアルタイム1977年頃の日本は、日本は歌謡曲の国ですから基本的に歌謡曲。そして「ふぉーくからにゅーみゅーじっく」的な流れでそちらが売れており、洋楽はアメリカ同様、空前のディスコブームに向かって一直線のソレ系と、あとは前年のアメリカ建国200周年、雑誌「ポパイ」の影響でウエストコーストブーム、ザ・イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」が大爆発。

そしてギターキッズやロックキッズはレインボウや、解散すれどリッチー・ブラックモア時代のディープ・パープル、レッド・ツエッペリンが人気であり、後にフュージョンと呼ばれるようになるクロスオーバーも人気であり、こちらザ・ジャムのようなパンクというよりモッズ。そのファッション含むモッズリバイバルサウンド、雰囲気が受け入れられる空気では、けっしてなかったと記憶しております。



ザ・ジャムやセックス・ピストルズやクラッシュが受け入れられ再評価されるのは、イギリスのパンク、ニューウエイブの流れからの「ニューロマンティック」が、アメリカでも日本でもわりと受け入れられるようになる1980年代になってから、1982年のザ・ジャムの解散ぐらいからで、ヘビーメタル、LAメタル、ジャパメタ同様、パンク、モッズリバイバル(その後のバンドブームのとっかかり)が日本でも80年代の次世代の若者達に受け入れられたのは、正に70年代末期から同時代のディスコ、クロスオーバー、にゅーみゅーじっくに対するカウンターカルチャー。

勿論、ザ・ジャムの音楽、ファッションの根底にあるのは1960年代の、同じイギリスのザ・ビートルズやモッズに対する敬意、憧れ。そしてザ・ビートルズやモッズ他、当時のイギリスミュージッシャンがアメリカのR&Bの強い影響下にあった、そのサウンドメイキングをパンクムーブメントに乗ってやっていたのは、ファンの方ならよくおわかりの筈ですね。





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