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風は歌う サンタナ SANTANA, Song Of The Wind [サンタナ]





バンド名義では4作目。サンタナ大旋風が吹き荒れた70年代初頭の大ヒットアルバム連発の、最後になったと記憶しております、1972年発表の「キャラバンサライ」(Caravanserai)からの1曲。「風は歌う」 (Song of the Wind)。

このアルバム「SQ4チャンネル・ステレオ録音盤」という、当時、ステレオ4チャンネルという機器が売り出されていて、音楽は高額なステレオの前でかしこまって聴く「儀式」だった時代。最新のステレオ4チャンネルのハードを買ったなら、それを楽しむ味わう為のソフトが必要になる。「SQ4チャンネル・ステレオ録音盤」のこちら「キャラバンサライ」(Caravanserai)は、正に!オーディエンスが期待している「儀式」、臨場感溢れる新しい世界、宇宙空間へいざなうソレだったと。

当時、プログレが流行ったのも、音楽を聴くのが「儀式」だったからだと思われますし、こちらのアルバムもプログレッシブと言えば言えなくもない、それまでのラテンロックの王者サンタナとは、ちょっと趣が異なるアルバムですし、このアルバムを最後に初期のバンド サンタナ(SANTANA) は解体したと言っても良いでしょう。

デイヴ・ブラウン、マイケル・カラベロといったオリジナルメンバーの脱退に続き、本アルバムを最後にグレッグ・ローリーも脱退。後から入った若手!名ギタリストのニール・ショーンも脱退。二人はこの後、ジャーニーを結成します。



カルロス・サンタナはこの後、マハビジュヌ・オーケストラの、当時の宗教仲間だったジョン・マクラフリンと、より!クロスオーバー色強いアルバム「魂の兄弟たち」を発表。「キャラバンサライ」(Caravanserai)と共に、サンタナ人気でそれなりに当時は売れたアルバムでしたが、更に!クロスオーバー色がより強くなった「ウエルカム」、故ジョン・コルトレーン夫人であるアリス・コルトレーンとのコラボ「啓示」、リターントゥフォーエーバーのスタンリー・クラーク等を招いた「不死蝶」は、サンタナ人気で注目はされましたが、それまでのアルバムと異なり、必ずしも商業的に大成功とはいえず、サンタナは1973~75年の時期、ポップシーン、商業的には低迷期に入ります(来日公演を収録した1974年の「ロータスの伝説」は、日本ではそれなりに売れましたが)。

商業的に低迷期に入りそうになると、レコード会社は目ざといですから、すぐベストアルバムを出します。シカゴやミッシェル・ポルナレフ等と共に金色のジャケットで売り出された、ラテンロックの王者、商業的に大成功した初期の3枚を中心にした、サンタナのベストアルバム持ってる奴、1973~74年当時、けっこういましたね。

ラテンロックの王者サンタナファンと、クロスオーバー的なサンタナになった両方のファンを持つサンタナ。双方を納得させるアルバムは、こちら「風は歌う」 (Song of the Wind)が収録されている「キャラバンサライ」(Caravanserai)なのかな?なんて思ったりいたしております。




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