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矢沢永吉 「若い広場」の語り(1980年) [矢沢永吉]





教育TVで放映されたこの矢沢永吉氏の激論、今は初老中高年、当時は若者達、随分!観たのではないでしょうか?。当サイト運営者もその一人でございます。

1975年4月、キャロル解散後、ロサンゼルスに渡りソロアルバム「アイラブユーOK」を制作、同年9月に発表した矢沢永吉氏でしたが、案外、キャロルファン、「永ちゃん命!」の方々でも、このアルバム「アイラブユーOK」がロサンゼルス録音だったという事、知らない方がいるので、僭越ながらご紹介させていただきます。

プロデュースは映画「ゴッドファーザー」などで知られるトム・マック。流石!CBSソニー。

ただしこのアルバム、この後、脅威の成り上がり伝説でお金持ちになった80年以降、単身アメリカに渡ってからのソレと違い、制作費を抑える為など諸々の事情があったようですが、矢沢永吉氏の「強い意思」をレコーディング、ミキシング等で全面に押し出すソレではない、レコード会社主導のレコーディングだったようで、他の頁で紹介してる他、日本のロックバンド、ミュージッシャンの海外録音とは、ちょっと事情が違ったようで、又、非常に全体に「歌謡的」なアレンジ、アンサンブルなので、リアルタイム、キャロルファンには物議を投げかけたアルバムでした。

昨今でもライブでお馴染みの曲も多いので、ライブ、ライブ音源で慣れてる後追いファンの方は、アルバムオリジナル音源を聴いていただくと、多分、当時のキャロルファンの「なんだかな〜」の物議、わかっていただけると思います。矢沢永吉主導になりライブで演奏してる音源の方が断然!ロックスピリッツを感じますから。

とはいえこのアルバム、リアルタイム売れました!!



ある種「歌謡的」なサウンドがキャロル時代のファンには物議がありましたが、一般的なキャロルがそれほど好きでもなく興味もなかった、新しいファン層に受けたわけであります。

また、有名な火事になった日比谷野音のキャロルの「燃え尽きる」、ラストライブは1975年4月でしたが、TV「銀座ナウ」の特番で放映されるのはもっと後で、親衛隊のクールス全国区デビューの映像含め、相当数の全国の若者があの番組を観て、あれが!キャロル最大のプロモーションになったので、ジョニー大倉氏の著書にもありますが、キャロルが最も売れた時期は皮肉な事に解散後であり、当日のライブ盤LP、そしてベスト盤の「ゴールデンヒット」、未発表テイクを集めた「グッドバイキャロル」が売れに売れ、皆が矢沢永吉氏のソロニューアルバムを待ち望んでいた所に、どーんと!アルバム「アイラブユーOK」が発表されたわけですから、全てが矢沢永吉氏のソロアルバムの追い風、プロモーションになっていたんですね〜!、、、。

更に!それまでは車の音楽再生機器というのが、「8トラ」と言って、弁当箱みたいにでかいソレだったのが、小型のカセットテープを再生できるカーステレオが一般的になり、皆、自宅のラジカセで編集した自作の音楽テープを車の中で楽しめるようになったのも、矢沢永吉氏の「アイラブユーOK」(キャロルしかり)には、更に!追い風になりました。

レコードを買ってそれをプレイヤーで再生、カセットテープに録音し、そのテープを車の中で再生するという作業、今のネット、ダウンロード、iTunesに慣れた若者には、相当!まどろっこしい、かったるい作業に感じると思いますが、未だウォークマンも登場してない時代。これはこれで「楽しかった」し「画期的」だったのです(笑)。



それまで高価なオーディオセットの前でニューロックは、ジャズやクラシック同様、厳かに聴く「儀式」だったのが、カーステレオの進化により小型のカセットテープで車の中、街で音楽を楽しめるようになり、更にこの後のウォークマン登場で、当サイト運営者は、それまで盛況を誇っていたプログレが一気に衰退したと思っております。車、ドライブにプログレ、変拍子はあわない(笑)。

ツッパリ坊のシャコタンだけでなく、普通の若者の車の中でも矢沢永吉氏のアルバム「アイラブユーOK」もキャロルの曲もノリが良いので楽しめる。一人で「♩とばすぜハイウエー」なーんて「雨のハイウエイ」歌って運転してると、なんとなーく自己陶酔にもひたれたりして(笑)楽しい。

全てが!矢沢永吉氏の「成り上がり伝説」の、追い風になっていたんですね。





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