KISS デトロイトロックシティ [キッス]
1977年、日本武道館、初来日ライブ。NHK「ヤング・ミュージック・ショウ」で観てたな、これ。
奇抜な衣装に(怪獣型ブーツはゴジラがモデル)、パイロテクニクス(火工術?)を使った大仕掛けな派手なステージの魁がこのキッスだったと記憶しておりますが、時代の節目、80年代のLAメタル、ジャパメタブームと、70年代前後のニューロックブームの、丁度真ん中にこのキッスやエアロスミス、クィーン等がいたのかな?と感じております。
メンバーのジーン・シモンズが、とあるサーカス団員から火吹きを教わり、ライヴパフォーマンスとして取り入れたようですが、火吹きを失敗し自らの髪を燃やしてしまったりとか、当初は色々、苦労があったようで、「売れる」最初に世の中に注目されるというのは、誠に!至難の技でございます。
1974年、アルバム「キッス・ファースト 地獄からの使者(Kiss)」でレコードデビュー。メンバーのメイク写真のジャケットは注目を受けますが、当初の人気は奮わなかったようで(勿論、日本でも全くデビュー当時は名前も聞く事もありませんでした)。初ツアーやTV出演ではジーンの火吹きの他、ピーター・クリスはザ・フーのごとくドラムセットを破壊、投げ落としたり、ポール・スタンレーは、同じくザ・フーやジミ・ヘンドリックス、ディープ・パープルのリッチーの影響でしょうか?ギターを地面に叩き付け破壊する強烈なパフォーマンスを披露したりしたそうですが、2作目のアルバム「地獄のさけび(Hotter Than Hell)」も、鳴かず飛ばず。
が、何故か?デトロイトで人気を得、それ以降のツアーを全てキャンセル、当地での単独コンサートを行うことを決定。そのデトロイトにおけるコンサートを収録したライヴアルバム「地獄の狂獣 キッス・ライヴ(Alive!)」が、何と!いきなり!全米チャート9位に入る大ヒットを記録。キッスは一躍人気バンドとなり、商魂逞しい(笑)日本のレコード会社も、それまでのオリジナルアルバムを一斉発売し、音楽雑誌「ミュージックライフ」の強烈なプッシュもあり(クィーンしかり)、アルバム「地獄の軍団(Destroyer)」、「地獄のロックファイアー(Rock and Roll Over)」も日本でも大人気になり、このNHKが放映した初来日公演(オープニング・アクトはデビュー間もないBOW WOW)になったわけでございます。