KISS - I Was Made for Lovin' You 【PV】 1979 [キッス]
70年代半ばから後半、某洋楽系音楽雑誌が、非常に日本的な「洋楽ロック御三家」的なのりで、キッス、クィーン、エアロスミスを盛んに宣伝していた(笑)その一角、キッスの、これは発売当時、物議をかもした楽曲でございます。
時は1979年、映画「サタディナイトフィーバー」以降、それまでは「非行少年少女」憩いの場だった(笑)、踊り場、ディスコが、空前の!ディスコブームにより、猫も杓子もに様変わり、とにかくディスコと名うてば何でも注目され儲かる金になる時代、「なんだよ。ハードロックのキッスも遂にディスコかよ」、これがリアルタイムのロックファンの醒めた空気。それほどソレ迄のキッスのハードロック(R&Rだけど)路線の支持者は、突然の16ビートに、おったまげたわけです。
同じ16ビート系でも、75年のエアロスミスの邦題「お説教」、『ウォーク・ディス・ウェイ (WALK THIS WAY)』の時は、あまりロックファンも一般的にも、未だ!「サタディナイトフィーバー」以降のディスコブームではなかった、それは未だ都市部の一部のアンダーグラウンドのソレでしたので何も言われなかったのに、キッスのこちらの曲を発表した79年は既にディスコブームでしたから大騒ぎという、この僅か数年の差。「ナイトフィーバー」以前と以降の空気、リアルタイムを知らない若い人にもよくわかると思います。
で、こちらラヴィングユーベイビー、ハードロックとファンキーミュージックのフュージョン(融合)に成功し、最初に大ヒットさせた楽曲だと思うと、ちょっと凄いと思いませんか?。今はどうってことのない当たり前な手法ですが、当時はハードロックとファンキーミュージックの間には、深くて暗い河がありましたから(特に日本は酷かった)。
この曲の大ヒットがあったから、この後、80年代になって同じくハードロックとファンキーミュージックのフュージョン(融合)に大成功した、マイケル・ジャクソンの「今夜はビートイット」があったのではないか?と、管理人は独断で思っております。
余談ですが、それでもまだ「不良が怖くて」ディスコに行きたいけど行けなかった、ディスコ&ディスコミュージック批判をしてた管理人の知人、もっと後になって、かなりの大人になってから、安心していける某有名「サラリーマンディスコ」ができてからは、狂ったように大人デビューで通ってました(爆)。奴のあのディスコ、ディスコミュージック批判は、何だったんでしょうか?(笑)。
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